瓶詰めの楽しみ方

おかし作りが好き。
公言するのが気恥ずかしくなるほど聞こえの良い趣味だけれど、中学生の時にはまってからずっと、気が向けば何かしら作っている。と言っても、作るものは決まっていて、クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子ばかり。その理由は、まずは工程が少なくて簡単だから。そしてもう一つの理由は、バターが溶けて生地が広がっていく様子や、お菓子が卵や粉の力で膨らんでいく様子を見ているのが好きだから。中学生の頃はオーブンの前に持ってきた踏み台に腰掛けて、ワクワクしながら中をずっと眺めていたものです。

WECK は煮沸することで脱気し密閉しますが、その際に瓶の口の辺りから空気が玉になってプツプツと出ていきます。お湯が指定の温度になったら、あとは時間まではたまに様子を見るだけでいいものを、ついつい鍋の中をずーっと眺めてしまう。最初は勢いよく出ていた空気の玉のペースがだんだんゆっくりになってくると、ちゃんと脱気されているのが実感できて、ヨシヨシ! と満足するのです。

こんなの見ていて何が楽しいんだろう?と我ながら毎度思うのですが、やっぱり変化の過程を見ているのは面白い。理科の実験のようにワクワクします。そんなワクワク感も一緒にWECKに詰め込んで密閉すれば、今度は、いつでも食べられるという安心感となります。それはまさにWECKの原点。ドイツの長い冬を越すための保存食づくりに、と生まれたからこそです。

保存していた瓶詰めを、食べたいときにプシュッと開ける。時を経た料理は不思議と作りたてよりもおいしい気がします。ワクワク感と安心感、そして時間がいつもの料理にもう一味加えてくれるのかもしれませんね。

Music by THE POTONE!